なんだか最近OSの動作が重い
Google Chromeブラウザがインストールされている環境で、突然処理が遅くなることがあります。大抵の場合はタブの開きすぎだったりするのですが、タスクマネージャーをみると、Software_Reporter_Tool.exeがバックグラウンドで動いていて、CPU使用率、ディスク使用率が100%だったりすることがあります。
ESETのこのツールは、OSをスキャンして、chromeと競合する他プロセスを検出し、googleに報告するのですが、実行環境自体をすぐさま更新するものではないので、プロセスを止めても直接の害はありません。
じゃあ止めてしまおう
そんなわけで停止してしまおう。と考えてアンインストールしようと思っても、このツール自体はchromeブラウザの一部であり、個別のアンインストールは出来ません。
インストール場所は下記ですが、実行ファイルを直接削除したところで、chromeがverupする度に再インストールされるので、恒久対策にはなりません。
【Software Reporter Tool フォルダーの場所】
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\SwReporter\<Chromeのバージョン>
※システムドライブがCの場合です。
恒久対策1 ~ファイルのアクセス許可を使用してSoftwareReporterToolを無効にする~
一番シンプルな方法は、software_reporter_tool.exeへのアクセス権限を削除して、ツールを実行できないようにすることです。方法は次の通り。
-
%localappdata%\google\chrome\User Data\SwReporter\<Chromeのバージョン>\に移動します。
エクスプローラを開いて、F4キーを押して、
「%localappdata%\google\chrome\User Data\SwReporter\」と入力して、表示されたフォルダの中に移動するのが簡単です。
software_reporter_tool.exeを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[セキュリティ]タブで、[編集]ボタンを押下します。
画面下部の「継承の無効化」ボタンを押下します。
[継承のブロック]ダイアログが表示されるので、「このオブジェクトから継承されたアクセス許可をすべて削除します。」を選択します。
セキュリティの詳細設定ダイアログを閉じると、結果を伝えるWindowsセキュリティダイアログが表示されます。ここまでいけば対応完了です。
恒久対策2 ~Chromeポリシーを使用してSoftwareReporterToolを無効にする~
Googleは最近、Chromeブラウザを制御するためポリシーのサポートを導入しました。直接それを編集する方法です。
-
regedit を実行します。Windowsキー+[R]キーで、ファイル名を指定して実行のダイアログを開いて、regeditと入力すると楽に起動できます。これにより、レジストリエディタが開きます。
-
以下のキーに移動します。
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies
-
[ポリシー]で、Google\Chromeに移動します。これらのフォルダがシステムに存在しない場合は、作成する必要があります。
-
Chromeフォルダーにいるときに、右側のペインで右クリック–> [新規]を選択し、次のDWORD(32ビット)値を作成します。
ChromeCleanupEnabled
-
ツールを無効にするには、0を入力します。1を入力して、ツールを有効にします。
-
次の名前で別のDWORD(32ビット)値を作成します:
ChromeCleanupReportingEnabled
-
レポート機能を無効にするには、0を入力します。1を入力して、レポート機能を有効にします。
恒久対策3 ~ポリシーを使用してSoftwareReporterToolを無効にする~
3つ目の方法はおまけです。システム管理者は、グループポリシーを使用して、ネットワークに接続されたコンピューターのソフトウェアレポーターツールを無効にすることができます。普段はGoogle Chromeの自動更新を制御するのに使われることが多いですが、SoftwareReporterToolを無効にすることも可能です。
以下はGoogleのポリシーテンプレートが適用されている環境にて。
-
Googleポリシーは次の場所にあります。
Computer Configuration --> Administrative Templates --> Google --> Google Chrome
-
Google Chromeで、以下を見つけて無効にします。
Enable Chrome cleanup on Windows
最後に
基本的にSoftwareReporterTool自体は、Google製の正当な実行可能ファイルであり、ウイルスやマルウェアなどのコンピューターに害を及ぼすことは、きっとありません。
ですので、もし問題が発生していない場合は、SoftwareReporterToolを有効のままにしておくことをお勧めします。
私の場合は、SoftwareReporterToolに、CPU資源とDISK資源と電源、そしてコンピューターを操作する私の時間が浪費されることに我慢がならなかったので、対応をしています。
Written with StackEdit.
0 件のコメント:
コメントを投稿