Windows10のMicrosoft Compatibility Telemetry(CompatTelRunner.exe)を無効にする方法

2019/07/31

PC Windows10

t f B! P L

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Windows10環境にFU1903を適用しました。 何か起きるだろうと腹は括っていたのですが、各種OS設定の一部は初期値に戻り、やはり懲りもせずにCompatTelRunnerがまたリソースを大量に専有し始めるようになってしまいました。

これ、Win7時代からDISK使用率を専有することの多いプロセスですが、Windows10でも無効化、若しくは削除することが可能です。 このプロセスの問題点としては、パフォーマンスに与える影響が大きいうえに、実行時間がそれなりに長いことにあります。

Microsoft Compatibility Telemetry自体は、PCから情報を収集し、Microsoftにテレメトリデータとして送信するものですが、OS設定でマイクロソフトカスタマーエクスペリエンス向上プログラムを選択していなくても、タスクスケジューラにて自動実行されてしまいます。 送信データに個人情報の類は含まれていないとはいえ、PC作業を邪魔するタイミングでそれを稼働されるのは、本当に迷惑です。 Windows10は、Windows Updateの適用タイミングの制御などもそうですが、ユーザを不快にさせることにまるで躊躇が無い気がします。

Windows10でMicrosoft Compatibility Telemetryを無効にする

最初に[設定]画面を開き、必要なプライバシーオプションを変更します。
[プライバシー] 画面に移動し、すべてのオプションをオフに変更。

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画面左ペインから[診断&フィードバック]画面に移動し、[エクスペリエンス調整]をオフに変更。

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ここまで終えたら、設定画面を閉じます。

※以降の手順を実際に行うか否かは、自己責任でお願いします。

下記のサービスを停止、無効化します。

  • サービス名:DiagTrack
    表示名:Connected User Experiences and Telemetry
    説明:Connected User Experiences and Telemetry サービスを使用すると、アプリケーション内エクスペリエンスと接続ユーザーのエクスペリエンスをサポートする機能が有効になります。また、[フィードバックと診断] で診断と使用状況に関するプライバシー オプション設定が有効になっている場合、このサービスは、イベント ドリブン方式による診断情報および使用状況情報の収集と送信も管理します (これらの情報は、Windows プラットフォームのエクスペリエンスと品質を向上するために使用されます)。

  • サービス名:dmwappushservice
    表示名:デバイス管理ワイヤレス アプリケーション プロトコル (WAP) プッシュ メッセージ ルーティング サービス
    説明:デバイスが受信したワイヤレス アプリケーション プロトコル (WAP) プッシュ メッセージをルーティングし、デバイス管理セッションを同期します。

後者のサービス「dmwappushservice」は、もしWAPを使用していれば当然止めない方が良いでしょうが、もうあまり使っている人もいない気がします。(あ、この「WAP」っていうのは、ADFS環境で使うWAP - Web Application Proxyとは違います。念の為)

削除してもいいですが、なにか副作用があった際に復旧させるのが面倒になりますし、ここでは停止にとどめます。

FU適用時には、しらっと復活させられてしまうのでその時はもう一度設定しましょう。

適用は、コマンドプロンプトを管理者実行し、下記コマンドを入力します。

サービスの停止

 sc stop DiagTrack  
 sc stop dmwappushservice

サービスの無効化

 sc config DiagTrack start=disabled  
 sc config dmwappushservice start=disabled

タスクスケジューラに登録されているMicrosoft カスタマー エクスペリエンス向上プログラム関連のタスクを無効化します。

タスクスケジューラで、CompatTelRunnerを実行しているタスクを無効化します。

残念ですが、こちらもFU適用時には、しらっと復活させられてしまうことが多いので、その時はもう一度設定しましょう。

適用は、コマンドプロンプトを管理者実行し、下記コマンドを入力します。

環境によっては、対象となるタスクがあったり無かったりすると思うので、そこは柔軟にスルーして下さい。

 schtasks /query /tn "\Microsoft\Windows\Application Experience\AITAgent"  
 schtasks /query /tn "\Microsoft\Windows\Application Experience\Microsoft Compatibility Appraiser"  
 schtasks /query /tn "\Microsoft\Windows\Application Experience\ProgramDataUpdater"
 schtasks /query /tn "\Microsoft\Windows\Customer Experience Improvement Program\Consolidator"  
 schtasks /query /tn "\Microsoft\Windows\Customer Experience Improvement Program\KernelCEIPTask"  
 schtasks /query /tn "\Microsoft\Windows\Customer Experience Improvement Program\UsbCEIP"

ついでに情報をアップロード送信するのも止める

アップロード送信も停止したい場合は、下記のコマンドで送信タスクも止めて下さい。

 schtasks /query /tn "\Microsoft\Windows\Autochk\Proxy"

更に、hostsとかFirewallで止めてしまうとより確実です。

hostsファイルで止めるなら、下記の2行をhostsの末尾に追加します。

 127.0.0.1 vortex-win.data.microsoft.com  
 127.0.0.1 settings-win.data.microsoft.com

hostsファイルの更新方法はここでは触れませんが、メモ帳とかのテキストエディタを管理者権限とかで開けば出来ます。

Written with StackEdit.

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