仕事やめました。
この春でエンジニアとしては25年選手になります。
未成年の頃からIT業界に足を突っ込んで、SIerに入ったつもりが派遣地獄でドサ回りすること25年。会社も色々変わったけれど、また今年の春から、別の会社に務めることになりました。
それでまあ履歴書とか経歴書とか書いたわけなのですが、こういう時にしみじみ思うのは、エンジニアの場合は過去の経歴とか職歴とかが、あまりそれ程役に立つわけではない、ということ。
すべてが陳腐化していく
つまるところ、陳腐化してしまったスキルを持っていても、現場では殆ど意味がない、ってことなんですよね。例えば私の場合、10年前には使っていたStrutsが今は役に立つか、っていうと全然陳腐化してて「そのスキルでは食べてけない」わけです。
ことフレームワークに限らず、開発環境自体も変化が激しくて、もう現場ではCVSとかsubversionとか使いませんよね。みーんな今は当たり前のようにGitです。
覚えたそばから数年で陳腐化していく様は、RPGとかで言うと、延々とレベルが上がらない感じ。
この、築き上げたものが延々と役に立たなくなる感、というのは特にここ数年すごいです。
まあ、未練も無いですけど。
あ、それでも残ってたわ
そんな殆ど使えなくなった自分のスキルシートをぼんやり眺めていて、ふとあんまり陳腐化されてないスキルに気が付きました。
RDB領域です。こと、このデータストア領域についてはここ数10年でドラスティックに変化はしていないし、その重要性もさして変わっていない感じです。
アプリケーション領域は変わりました。もうオンプレミスで構築することも半減して、クラウド上にアプリは構築するし、それに伴ってインフラ周りすらもコードを書くことで済んでしまう。
でもDB屋は入り口こそ変われど、基本はそのままな感じがします。
それでも新しい仕事はじめました
そんなわけでリードでも書いたように年初に退職したのですが、
先のように技術を追いかけていくのにも限界を感じていました。
新しい技術を追いかけること自体は楽しいし、好きだけど、それって仕事としてはどうなん?
とも思いました。だってGooglePlay/AppStore、GitHubがある今となっては、プロダクトを世に放つ機会も潤沢にあるわけです。私も既に少し恩恵に預かってるし。
じゃあ何を基準に次の仕事を決めたん?
という話はまた別の機会に書くとして。
新しい船にのりこめー
陳腐化する。とは書きましたけど、それじゃあ業界的にエンドレスに人材が投入されているか、
というとそんんなわけはないわけで、右肩下がりで業界からは人が減っていってます。
まあ当然ですよね。日本はITエンジニアの収入が低すぎて、自己研鑽が欠かせない職種にも関わらず、学習したコストに対してリターンが割に合わない仕事になってます。
且つ、コンテナ化されたものを利用する技術で、確実に簡単にはなったけど、その一方でフロントエンドは複雑化してるのに、新しい技術で設計製造を効率化して工数を減らしたところで、結局そこは新しい技術への相乗りであって、「自分の手柄」ではないから、決定的な収入増への理由にならないんですよね。
これはもう、技術が常に進歩する業界の構造的なものだと思います。
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